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パスポートを申請するためにスピード写真機で撮った 1 枚を持って窓口に行ったら、「規格に合いません、撮り直してください」と言われる ── そんな経験は決して珍しいことではありません。出国の予定が迫っているときに撮り直しを求められると、平日にあらためて時間を取る必要があり、最悪の場合、航空券やホテルの予約にまで影響します。
本記事では、パスポート写真で不合格となる12 の代表的な理由を、外務省と都道府県パスポートセンターの公開情報を整理しながら解説します。マイナンバーカード写真とどう違うのか、自宅で撮った写真を0.1mm 精度で規格に揃える具体手順も合わせて紹介します。
なぜパスポートセンターで撮り直しが多いのか
外務省の公開する顔写真規格は、国際民間航空機関(ICAO)が定めた機械読み取り対応の基準に沿って作られています。出国時の本人確認、入国審査での顔認証 ── そのすべてが、規格どおりの写真を前提に動く仕組みです。
だからこそ、わずか数 mm のズレでも「規格に合わない」と判定されてしまいます。スピード写真機は撮影位置を機械まかせにする仕組みで、座高や姿勢の個人差まで吸収することはできません。自宅でスマートフォンを使って撮ろうにも、撮影しながら32〜36mm / 2〜6mm という許容範囲を目視で揃えるのは現実的ではありません。
パスポート写真で不合格となる 12 大理由
外務省、都道府県パスポートセンター、複数の写真館サイトが共通して挙げる不合格理由を整理すると、次の 12 パターンに集約されます。
- 顔の縦の長さが 32〜36mm の範囲外── 顔が大きすぎる(36mm 超)、または小さすぎる(32mm 未満)パターン。スピード写真機で想定されている標準体型との差から起きやすくなります。
- 頭頂部から写真上端の余白が 2〜6mm の範囲外── 髪型のボリュームで余白がほとんどなくなっている、または余白が 10mm 以上空いて顔が小さく見える、というケース。
- 顔の中心が左右で偏っている── パスポートセンターの職員が見て「ぱっと見でズレている」と判定するレベルです。
証明写真を撮ったのですが、写真の真ん中が割りとずれてしまいました。(ぱっと見て「ずれてるな」とわかるくらいです)就活に使いたいのですが、撮り直した方がいいのでしょうか?
- 視線がカメラ正面を向いていない── 視線が上下に逸れている、または横を向いているケース。ICAO 基準では「両目がカメラレンズに正対」が必須です。
証明写真のコツを教えてください!何回撮り直しても目線が上にいってしまいます。
- 背景に色・影・物・模様が写り込んでいる── 白・ライトグレー・薄い色のいずれかの「無地」が必須。家具の一部、壁紙の柄、影は NG です。
- 表情が崩れている(口を開けた笑顔・歯が見える)── 原則として無表情、口は閉じる。ごく自然な微笑みは許容される傾向にありますが、確実を期すなら無表情で撮るのが無難です。
- メガネの反射 / フレームによる目の遮り── 照明がレンズに反射する、フレームが眉や目にかかる、サングラスや色付きレンズを使う ── これらはすべて NG です。
- 前髪が眉や目にかかっている── 両目がはっきり見える状態が必要です。サイドの髪も、顔の輪郭を覆ってはいけません。
- 帽子・ヘアバンド・大型アクセサリー── 帽子は宗教上の理由がある場合を除いて不可です。耳より大きいピアスやイヤリングも判定の対象になります。
- 服装の色が背景と同化、または派手すぎる── 白い背景に白い服を着ると顔の輪郭が消えてしまいます。逆に派手な柄や原色も避けたほうが安全です。
- 撮影日が申請日前 6 ヶ月を超えている── 申請窓口で「いつ撮りましたか」と確認されるケースもあり、古い写真は不合格となります。
- 過度な画像加工 / 美顔フィルター── 顔の形を変えてしまうほどの加工は本人確認の役割を損なうため NG です。スマートフォンの「ビューティ」機能を切って撮影する必要があります。
規格を mm 単位で正確に把握する
外務省が定めるパスポート写真規格を、項目別に整理します。
| 写真サイズ | 縦 45mm × 横 35mm |
|---|---|
| 顔の縦の長さ(あご先〜頭頂) | 32〜36mm(34±2mm) |
| 頭頂部〜写真上端 | 2〜6mm(4±2mm) |
| 視線 | カメラレンズに正対 |
| 背景 | 白・薄いグレー(無地) |
| 表情 | 原則 無表情・口を閉じる |
| 撮影時期 | 申請日前 6 ヶ月以内 |
外務省のオンライン申請用 写真に関する注意事項にも同様の規格が明記されています。サイズと寸法の基準だけでなく、画像データ側の要件(ピクセル数や JPEG 形式など)も合わせて確認しておくと安全です。
パスポート特有の 3 つの落とし穴
サイズ(35×45mm)も顔長・余白の許容範囲(32〜36mm / 2〜6mm)も、パスポートとマイナンバーカードは同じ基準です。にもかかわらずパスポートで「撮り直し」が多いのには、規格の数値そのものとは別のところに理由があります。
0.1mm 精度で顔位置を揃える方法
ラムネ AI 証明写真では、撮影後の写真に対して顔の位置を 0.1mm 単位で前後・左右に微調整できる画面を備えています。あご先から頭頂までを 34mm にぴったり合わせ、頭頂部の余白を 2〜6mm の中央値である 4mm に揃える、という細かな調整がプレビュー上のドラッグで完結します。
- 1
正面の写真を撮る
スマートフォンか一眼カメラで、白か薄いグレーの壁を背景に正面から撮影。自然光が顔に均等に当たる場所で撮るのがおすすめです。表情は無表情、口は閉じ、メガネの反射と前髪の遮りに注意します。
- 2
パスポート規格でアップロード
37 規格の中から「パスポート 35×45mm」を選択して写真を送るだけ。AI が自動で背景を白に置き換え、顔の位置を仮配置します。
- 3
0.1mm 単位で顔位置を微調整
頭頂部の余白を 2〜6mm のどこに置くか、視線をどこに合わせるかを、画面上のスライダーで細かく調整できます。撮り直しは何度行っても無料です。
- 4
料金 ¥200 を支払い、印刷用シートを受け取る
L 判に複数枚レイアウトされたカットマーク付きのシートが用意されます。パスポート申請では 1 枚あれば十分ですが、予備に 2〜3 枚あると安心です。
- 5
QR コードでコンビニ印刷
主要コンビニのマルチコピー機で QR をかざすだけ。L 判 ¥30 〜 ¥40 で印刷でき、はさみでカットマークどおりに切るだけで 35×45mm に仕上がります。
パスポート規格 ¥200・何度でも撮り直し無料
L 判シート(4 コマ)をダウンロードして、何度でも無料で撮り直し可能。データ保存で後日の焼き増しも自由、ICAO 基準も画面上で簡単に揃えられます。
¥200 で簡単に作成するパスポート申請前 最終チェックリスト 12 項
申請の直前に、次の 12 項目を 1 つずつ確認してください。1 つでも当てはまれば、その場でやり直したほうが、後日の再申請よりはるかに早く済みます。
パスポートセンターで撮り直しを言われた時の対処
窓口で「規格に合いません」と言われた場合、次の手順で影響を最小限に抑えられます。
パスポートは 2025 年 3 月の運用改正以降、申請から発給まで概ね 9〜12 営業日(パスポートセンター窓口で 9 営業日、市町村窓口経由で 11〜12 営業日)かかります。出発の 2〜3 週間前までに申請を済ませるのが理想ですが、間に合わない場合は緊急旅券(家族の死亡・重病など限定的な事由で発給される短期パスポート)の制度もあります。窓口で相談してください。
