日本で暮らす外国人は、思っている以上に証明写真を撮る機会があります。在留カードは更新のたびに新しい写真が必要で、その先にもマイナンバーカード、運転免許、在留資格の変更が控えています。手続き自体は難しくありませんが、規格は数 mm 単位で細かく、見落としやすいのが厄介です。写真館に行けば 1,500 円前後、しかも平日に受け取りへ行く必要があります。
この記事では、日本で外国人が必要になる主な証明写真と、当局が定める正確なサイズ、差し戻しの原因、そしてスマホ撮影と AI で ¥200 から作る方法を整理します。
外国人が実際に必要になる証明写真
書類ごとにサイズは異なりますが、日本で暮らしていると次の場面が繰り返し訪れます。
- 在留カード。最も機会が多い 1 枚です。在留期間の更新や在留資格の変更のたびにカードが再交付されるためです。
- マイナンバーカード — 申請時に 1 回、カードや電子証明書の有効期限が切れたときにもう 1 回。
- 運転免許:外国免許からの切替(外免切替)や、日本の免許の更新時。
- 永住許可申請(永住)。在留カードと同じ 4×3cm です。帰化許可申請(帰化)は例外で、より大きい 5×5cm の写真を 2 枚必要とします。在留カード用の切り抜きを流用しないでください。
- パスポートの更新:自国の大使館で手続きするため、サイズは日本ではなく自国の規格に従います。
正しく撮った 1 枚があれば、ほとんどのサイズへ撮り直しなしで切り出せます。例外は、単独で 5×5cm を求める帰化だけです。
正確なサイズと規格の根拠
以下のサイズは、いずれも交付・発行を担う当局が定めたものです。在留カードの規格は出入国在留管理庁が、マイナンバーカードの規格はデジタル庁・J-LISが公開しています。
| 在留カード | 40 × 30 mm(4 × 3 cm) |
|---|---|
| マイナンバーカード | 45 × 35 mm(4.5 × 3.5 cm) |
| 運転免許 | 30 × 24 mm(3 × 2.4 cm) |
| 永住許可申請(永住) | 40 × 30 mm(4 × 3 cm) |
| 帰化許可申請(帰化) | 50 × 50 mm(5 × 5 cm) |
ほぼすべてに共通するルールが 2 つあります。申請日前 6 ヶ月以内に撮影されたものであること、そして背景が無地で影が入っていないことです。在留カードについては、出入国在留管理庁が「背景(影を含む。)がないもの」と明記しています。
差し戻しの原因
差し戻しの理由は、ほぼ次のいくつかに集約されます。どれもスマホの画面では気づきにくく、だからこそ見過ごされます。
- サイズの取り違え ── 上記の在留カードとマイナンバーの混同が代表例です。
- 頭の後ろの影 ── 白い壁でもうっすら出ます。斜めからの室内照明が影を作り、切り抜いて初めて気づく、最も多い背景の問題です。
- 顔が大きすぎる・小さすぎる ── 例えばマイナンバーは顔の縦の許容幅が 4mm(32〜36mm)しかなく、目視で合わせるのは至難の業です。
- メガネの反射、またはフレームが目元を覆っている。
- 撮影から 6 ヶ月超 ── 前回更新時の写真の使い回しは受理されません。
- 帽子・大きな笑顔・口の開き ── 表情の基準は思っているより厳格です。
スマホと¥200で作る
どの ID でも、写真館やスピード写真機は必要ありません。流れは共通です。
- 1
無地の壁の前で撮影
スマホで正面から撮ります。帽子は外し、無表情で、白か薄いグレーの壁を背景に均等な光で。うまく撮れなければ撮り直せばよいだけ ── これが自分で作る利点です。
- 2
アップロードして ID の種類を選ぶ
「在留カード」「マイナンバー」など必要なものを選ぶと、AI が背景を除去し、その規格に合わせて自動で切り出します。新しい顔を作るのではなく、あなたの写真を規格に合わせて整えるだけです。
- 3
位置を微調整
顔を上下左右に 0.1mm 単位で動かし、顔の縦の長さや頭頂部の余白を規格の範囲内に収めます。「数 mm ズレていた」による差し戻しを防ぐ工程です。
- 4
¥200 を支払い、印刷コードを受け取る
QR コードと 8 桁のユーザー番号がメールで届きます。シートにはカットマークが付いており、きれいに切り出せます。
- 5
コンビニで印刷
マルチコピー機に QR をかざして印刷。L 判 1 枚 ¥30〜40 で、カットマークどおりに切るだけです。対応店は後述します。
画面は 5 言語に対応しているため日本語が苦手な方でも進められ、撮り直しは何度でも無料なので、スピード写真機の一発勝負とは違います。
コンビニで印刷する
ここだけは店舗による違いがあります。ラムネが発行する QR コードは、シャープ製のネットワークプリント機に対応しており、ローソン・ファミリーマート・ミニストップ・ポプラでそのまま印刷できます。QR をかざすだけです。
L 判 1 枚は店舗により ¥30〜40 ほど。1 枚のシートに証明写真が複数枚並ぶため、次の手続き用の予備も残せます。
実際にかかる費用
正直に言えば、¥200 で全部ではありません。¥200 のサービス料に、コンビニの印刷代が加わります。
| ラムネ + コンビニ印刷 | ¥200 + 約 ¥30 |
|---|---|
| スピード写真機 | ¥800〜1,000 |
| 写真館 | ¥1,500〜5,000 |
